今日読んだ本

筆者が読んだ本を上げていきます。

『春風伝』

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《あらすじ》

高杉晋作の人生を描いた作品。

波乱万丈に生きた高杉の人生を追った物語。

 

《感想》

高杉晋作」という二十七年と八か月の人生無しに今の日本はなかったかもしれないと感じさせる。

今まで漠然と奇兵隊とか作った人というイメージしかなかった教科書の人を、近代日本の魁となった真の「執鞭之士」という明確な輪郭を持たせた。

まさに春風のごとく生きた高杉の人生が強烈に胸に刺さる名作。

 

『烏に単は似合わない』

 

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《あらすじ》

人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」で、世継ぎである若宮の后選びが始まった。朝廷で激しく権力を争う大貴族四家から使わされた四人の后候補。春夏秋冬を司どるかのようにそれぞれ魅力的な姫君たちが、思惑を秘め后の座を競う中、様々な事件が起こり・・・。

 

<感想>

読み始めと読了後で大きく印象が異なる一冊。

最後の怒涛の展開で唖然とした。

すぐにでも続編を読みたくなる。

 

 

『クレィドゥ・ザ・スカイ』

 

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《あらすじ》

スカイ・クロラシリーズの一作。

病院を抜け出したパイロットの「僕」の視点で物語は進んでいく。

ラフな場外着陸により怪我をして入院していたが、脱出してフーコの元へ。しばらく行動を共にした後、サガラという生物学者を訪ね、サガラは味方のもとへ「僕」を導く。

「僕」は記憶の一部を喪失しているが、特定の人物は記憶している。頻繁にクサナギの幻覚を見る。幻覚のクサナギに殺されるのを幸せと感じた。物語の進行と共に、記憶が薄れてゆく。

《感想》

非常に淡々と進むのに臨場感あふれる物語。

「僕」の記憶が薄れるにつれ、変化していく感情に引き込まれる。

ただし、あまり本を読まない人にはおすすめしづらいかもしれない。

森博嗣の独特の世界観と物語に引き込まれるのは少し怖くもあり、どこか楽しい。